ご挨拶

院長 深瀬 広幸

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
このたび当院は業務拡張のため施設を移転する運びとなりました。
これもひとえに、皆様のご支援の賜物と心より感謝申し上げます。

新薬開発に多大な影響をもたらした新型コロナウイルスにより、当院の業務も大きな影響を受けました。被験者の安全を確保しつつ、滞りなく治験を進行させることは容易なことではありませんでしたが、治験依頼者の皆様のご理解、ご協力のおかげで、何とか影響を最小限に留めることができました。御尽力、ご協力いただきました皆様にはこの場をお借りして御礼を申し上げます。
近年、日本における新薬開発はドラッグロスという新たな試練に直面しております。一施設の努力だけでは如何ともし難い世界的な潮流の中にあって、GCPを遵守し、科学性、倫理性に優れた治験を実施することにより新薬開発に貢献するという基本に立ちかえり、地道に、ひとつずつ、目の前のできることから取り組んで参りたいと存じます。
具体的には、従前より取り組んで参りました品質マネジメントシステム(品質管理委員会など各種QMS委員会、教育研修/力量評価、内部監査等)の更なる充実を目指します。加えて、大幅に拡張した臨床検査室においては、国際的な第三者認証を取得すべく準備中です。
施設移転を機に攻めに転じ、治験依頼者の皆様にご安心して試験をご委託頂けますよう、職員一丸となって取り組んで参ります。

今後とも一層のご指導、ご支援の程、宜しくお願い申し上げます。

令和6年1月15日
一般社団法人ICR附属
クリニカルリサーチ東京病院
院長
深瀬 広幸